工場・職場・作業負荷改善｜コラム｜株式会社大村商会

欧州では、ぎっくり腰の事を「魔女の一撃」と言うそうですが、初めて聞いた時はなかなか怖い表現だと思いました。

しかし、実際にぎっくり腰を経験したことがある者として「突然、雷が落ちたような痛みを的確に表現しているな」ってなんとなく感心したのを覚えています（元々日本には「魔女」と言う文化はありませんが、子供の頃に聞いたおとぎ話の魔女は、だいたい怖い存在でしたので）。

ぎっくり腰の経験者である事もあり、日頃からお世話になっている整骨院の院長から未然に防ぐ方法は「腰の高さより、頭の位置が下になるような前かがみは要注意」「横着せずにしっかり膝を曲げて腰を下げましょう」と言われており、このアドバイスのお蔭でそれ以来、ぎっくり腰を再発することが無くなりました。

しかし、年齢を重ねるごとに腰痛を感じることが増えてきている気がします。

人生100年時代、医療の発展もあり、平均寿命と同様に健康寿命も右肩上がりに伸びていると言う事を厚生労働省のサイトでも確認できますが、長生きする為には、やはり健やかにできるだけ長く働き続けたいものです。

先日、テレビでとある工場で勤務している60代のベテラン職人がパワードスーツを着込み、鉄板を持ち上げている姿を見ました。
40代のMCも同様にパワードスーツを着込み、鉄板を持ち上げ、ビックリするくらい軽々持ち上がると言っているのを見て、確かにパワードスーツや作業負荷を軽減する機械などで補助することで、仕事を安全に続けられるのではないかと思いました。

パワードスーツに関して色々と調べた所、農林水産省のサイトには、アシストスーツを紹介するページがあり、沢山の企業が参入している事から、皆、同様に職場環境の改善などを検討しており、非常に需要があると言う事がよく分かりました。

アシストスーツ以外でも、無人運転での田植え機（自動運転田植機）には、AI（人工知能）が搭載されており、田植え機自身で考えて田植えを行うものまであり、予想以上に様々な分野で作業負荷を軽減する取り組みが進んでいる事を知りました（農業に特化したものは、スマート農業と言うようです）。

大村商会でも、人間工学（エルゴノミクス）に基づいて設計された自動バンド結束機「エルゴパック」の取り扱いをしていますが、職場の安全性や作業環境の改善に取り組まれている企業さまが多いのか、導入を検討するためにデモンストレーションの要望を最近よく受けます（全国各地に出向いてデモを行わせて頂いておりますので、ご希望の場合は、お問合せフォーム、又はお電話にてお問合せください）。

因みに軽量アシストスーツの取り扱いもしており、実際に使用感を体験して頂くためにレンタルも承っております。農業や建設現場、物流などで中腰での長時間作業などでご使用頂いております。

加えて、先日、石津工場で福島県の農業に関して講演をして頂いた方にお聞きした話なのですが、農業の分野でも、やはり高齢化が進んでおり、スマート農業を導入していても、最後は人間が行わなければならない作業がまだまだ沢山あるとの事でした。

そこで、ご注目頂いたのが、弊社のフレコンハンディオープナー「ホリコンカッター・ホリコンシャッター」でした。

お話によるとお米を収穫した後、ライスセンターにてフレコンから出荷用に30kgの袋に小分けする作業が高齢者にはとても重労働だと言う事で、弊社のフレコンハンディオープナーがあれば、袋詰めする事が非常に便利との事でした。

いつの日か全自動の機械やロボットが生産や農業などを担う未来が来るかもしれませんが、それまでまだ少し時間が必要かと思います。

農業に限らず、職場の安全性が求められる昨今、ベテランさんや職人さん、そして筋量が少ない女性などが健康的に働き続けられるように、職場環境の改善が求められる時代になって来ています。

整骨院の院長が「仕事を続けるなら体ありき」とも言っていたので、やはり自分の身体を思いやり、作業負荷を減らせるなら、そう言ったツールを利用して怪我をせず、健やかに働き続けて長生きしたいものですね。