防湿梱包

防湿梱包Moisture-proofed Products

> バリアフィルムの歴史  
> アルミ箔・アルミ蒸着フィルム  
> シリカ蒸着フィルム 
> 大村商会の防湿梱包 
> ラインナップ

湿度が高い国だからこそ必要な防湿梱包資材

防湿梱包アルミ箔やバリアフィルムと呼ばれるアルミ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム(酸化ケイ素を蒸着させたシート)など、湿度透過が低い素材を積層し、ゼロに近い湿度透過性を実現しました。
又、補強クロスなど、緩衝素材を用いることで、梱包資材自体に強度を付ける事も可能です。

吸湿性が大きい光学用プラスチックや湿度変化の為、膨張してしまうPETフィルムなどの梱包に限らず、建材にもご使用いただき、湿気から製品や住まいを守っています。

バリアフィルムの歴史

バリアフイルムとは、酸化アルミニウム(アルミ蒸着)や酸化ケイ素(シリカ蒸着)を蒸発させ基材のフィルムに薄膜を形成したもので、日本で使い始められたのは、1970年代です(ポテトチップスの袋)。

それ以前は、いわゆる銀紙と言われていたアルミ箔が使用されおり、現在もその名残で板チョコなどに使用されています。

1990年代にはアルミ箔と並んでよく使用されていたPVDCの代替品としてバリア機能フィルムが食品や化粧品などの包装に多く使われる様になりました。

現在、バリアフィルムは、大きく分けてアルミなどの金属類とシリカなどの無機物の2種類に分かれます。

アルミ箔・アルミ蒸着フィルム

アルミ箔(アルミホイル)とアルミ蒸着フィルムの違いは、アルミニウム自体を薄く延ばしたものがアルミ箔で、酸化アルミ(アルミナ)を高温で熱して蒸発させ、フィルムなどの基材の表面に薄い膜を付着させたものがアルミ蒸着フィルムです。
他にもアルミ箔には、丸めると元に戻りにくい特性や光にかざしても光を通さないと言う特徴があります。

アルミ蒸着フィルムの場合は、細かい粒子のアルミニウムの粉体の集合体で出来ている為、粉と粉の間のすき間を電磁波などが通り抜けてしまいます。
その為、アルミ箔の方が反射性は良く、厚みを変える事でバリア性も高くなります。

しかし、アルミ蒸着フィルムは、粉体の粒子のサイズが数ミクロンのレベルなので目視では分からない為、いずれも遮光性が高く、断熱効果があるので、夏に利用する自動車用のサンシェードのほとんどは、アルミ箔やアルミ蒸着フィルムが使用されています。

アルミ箔やアルミ蒸着フィルムに使用されているアルミニウムは、遮光性が高いだけではなく、無味無臭で人体にほとんど影響を及ぼさないので食品に使用される事が多いです(摂取しても、体に吸収されるのはわずかで、ほとんどはそのまま排出されるそうです)。

その上、熱伝導性が優れている為、火にかけて調理をする事が可能なので、鍋焼きうどんの容器やホイル焼き、焼きいもなどに使用する事が可能です。

他にも低温耐性、電気伝導性、ガスバリア性、酸化透過性や保香性が高い等、様々な利点が多い事もあり、生活する上で最も身近な鉱物かもしれません(1円玉もアルミニウムで出来ています)。

どちらも二次加工としてPEラミネート加工を行う事でヒートシール加工が可能となり、袋状にする事でき、表面に印刷を施す事もできるようになります。

遮光性や保香性が高く、熱伝導が優れていると言う点で、カレーなどのレトルト食品のパッケージに使用されていますが、アルミ箔とアルミ蒸着フィルムの最大の違いは、耐久性にあります。

アルミ箔は、取り扱い方でシワやピンホール(穴)ができやすく、二次加工での取り扱いが非常に難しい事もあり、現在では柔軟なアルミ蒸着フィルムの方が主流になっています。

また、無機物のバリアフィルムであるシリカ蒸着フィルムより、加工性が良い事もあり、広幅のアルミ蒸着フィルムがあるので、コストを抑える事ができます。

シリカ蒸着フィルム

シリカ蒸着フィルムは、酸化ケイ素を蒸発させて生産され、透明で透過性に優れていることもあり、透明蒸着フィルムと呼ばれることもあります。

シリカ蒸着フィルムの基材には、主にPETフィルムが使用される為、ヒートシールの使用が可能となり、袋状に製袋加工もできます。
その上、表面には、商品のロゴや成分表、取り扱い方法や調理方法などの印刷も可能です。

高いガスバリア性、酸化透過性、耐薬品性、及び保香性は、アルミ蒸着フィルムとほぼ同等ですが、最大の違いは、アルミ蒸着フィルムが銀色なのに対して、シリカ蒸着フィルムは、ほぼ無色透明と言う事です。

その為、異物混入の検知を目視でできる事もあり、工業用に使用されるだけでなく、医薬医療用や食品包装の分野で多く使用されています。

また、シリカ蒸着フィルムは、アルミ蒸着のように金属(鉱物)を使用していないので、金属探知機を使用できたり、電子レンジにも使用できる事もあり、近年では、さまざまなレトルト食品のパッケージに使用されるようになりました。

大村商会の防湿梱包

大村商会の防湿梱包資材であるアルミ箔、アルミ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム、乾燥剤は、自動車部品メーカー、液晶テレビ・オーディオ機器メーカーや輸送関連など、さまざまな業界の製品を守る防湿材として、ご使用頂いております。

貼り合わせる合成繊維のクロスの規格を変えたり、加工紙の種類をかえたりすることで多種多様なスペックに対応できます。

ラインナップ

※構成は、代表的なものを掲載しております。ご要望に応じて変更可能ですので、お気軽にご相談ください。

アルミ蒸着バリアフィルムシート

アルミ蒸着バリアフィルムシート
材質 アルミニウム・ポリエチレン・ポリプロピレン など
用途
保冷シート など
備考
アルミ蒸着フィルムだけでなく、アルミ箔での加工も可能。
貼り合わせるクロス、及びラミネート部分は、PE、又はPPからお選び頂けるので、組み合わせ自由。

透明バリアフィルムシート

透明バリアフィルムシート
材質 ポリエチレン・ポリプロピレン など
用途
輸出用防湿梱包向け など
備考
貼り合わせるクロス、及びラミネート部分は、PE、又はPPからお選び頂けるので、自由に構成をカスタマイズできます。

乾燥剤

画像
形状 粉末・小袋
特徴
湿気を吸収し、製品を錆や変質から守ります。

バリアフィルムとの貼合わせに使用されている合成繊維のクロスに関するコラムは、こちらから。