破れ
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お悩み
フレコンバッグの破れ
①充填後、ベルト縫製部分の本体クロスが破れた。
②本体に穴が空いている。
③輸送時に吊りベルトが切れた。
考えられる原因と解決策
ベルト部分のクロスが破れてしまう原因として、まず考えられるのは、釣り上げた際、不均衡に吊り上げられたことにより、ベルトに大きな負荷(重量)が掛かることです。
よくあるケースでは、輸送時にフォークリフトで吊り上げた時や充填時にフレコンバッグが正しくセットされていない場合に発生します。
適正充填量を超えた場合も考えられますが、フレコンバッグの場合、安全係数が5:1などで生産されている事が多く、1トン用のフレコンバッグの場合、5トン以上で合格となる為、充填量が問題とは考えにくいです。
- フォークリフトでの取り扱い
- 充填後のフレコンバッグの取り扱いで、不均衡に吊り上げた状態での使用は、安全面を考慮して禁止されています。
況しては、一方のベルトで吊り上げたり(片吊り)や横方向に引っ張ったり(横引き)することは、フレコンバッグのラベル上でも禁止されています。
- クロスの構成変更と補強布
- 吊りベルトを縫製する箇所のクロスの構成変更として、厚みを変えて強度を出す方法があります。
構成変更が難しい場合は、吊りベルトを縫製した箇所に補強布と言うクロスを付ける事で、ベルトの縫製箇所を強くする方法があります。
より強度のあるフレコンバッグが必要な場合は、クロスの構成を変え、補強布を付ける事が良いと思われます。
原因②
これまでに報告を受けたケースですが、小さな穴から約10cm幅の穴が空いていると言う状況で、鋭利な刃物で切ったというより、裂けたというものがほとんどでした。
フレコンバッグ本体に使用されているクロスは、一般的に1500Dの15x15と言う規格で、そもそも刃物などでも簡単に切ることが困難な素材です。
その為、これらの穴が空く状況を検証した場合、ほとんどがフォークリフトの爪で突いた、または当たったと考えられます。
尚、フレコンバッグの生産工程でブロウイングを行い、フレコンバッグを膨らませた状態での検品を行う為、穴が空いている場合は、この時に発見されます。また、工場によっては、ライトテーブルを用いて、目視で確認する場合もあります。
解決策②
- フォークリフトでの取り扱い
- フォークリフトは、本来、パレットなどを持ち上げ、運ぶための荷役自動車です。
荷物が載っているパレットを押して角度を微調整することはありえますが、ダメージを与える可能性がある為、荷物自体を爪で押さないように免許取得時の講習でも教育を受。充填後のフレコンバッグを取り扱う場合は、十分にご注意ください。
原因③
この場合も輸送時に発生したと考えられます。
充填されたフレコンバッグの移動に、フォークリフトが使用される事が多く、パレットに載せたフレコンバッグの移動だけでなく、フォークリフトの爪に吊りベルトをかけてトラックなどに載せられることもあります。
フォークリフトの爪のエッジ部分は、物を運ぶ際には問題がないのですが、何百キロもの充填物を吊り上げたベルト部分が滑った場合、爪のエッジ部分は、充填物の重さにより鋭利な刃物のようになり、ベルトを切ってしまう可能性があります。
解決策③
- フォークリフトの爪の改善
- 原因でも述べたように、フォークリフトの爪のエッジ部分に角がある場合、充填したフレコンの重みによって吊りベルトが爪の上で滑った場合、鋭利な刃物のようにベルトを切ってしまう可能性がありますので、エッジ部分の角を丸くする方法、または爪に直接貼り付けるマグネット式のラバー素材の滑り止めシートの使用も有効的です。
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