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内袋の選び方
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お悩み
内袋の選び方
工場で長期保存するため、異物混入や湿気から充填物を守りたいが、どんな内袋が良いのか分からない。
ご提案
内袋は、通常、充填する物、輸送や環境条件、安全性などを考慮し、外部からの異物混入、湿気や漏れを防ぐことを目的としている為、状況に適切なものを選択する必要があります。
- 充填物の特性
- まず、どういうものを充填するのか、例えば「樹脂ペレット、粉体、またはそれ以外の廃材などか」、「充填物は、乾燥しているか?湿っているものか?」、「危険物なのか?食品関連なのか?」等、充填するものの特性を知る必要があります。
- 保管、又は輸送状況での必要性
- 次に、充填物の特性に基づき、どの程度、充填物を守る必要があるかを検討します。
例えば、湿度に弱い場合やコンタミを懸念する場合は、排出口をシーリングすることで湿気や異物混入から守る事が可能になります。
また、粉体などの場合、静電気による粉塵爆発が起こる可能性がある為、防爆性の素材を選ぶことも必要になります。
- 規制遵守の検討
- 充填物や保管状況、或いは輸送状況によっては、国内外問わず、規制に遵守する必要がある場合もあります。
有名な所では、FDAやHACCPなどの食品安全のための規格や危険物の輸送に関する国連の国際基準であるUN規格などがあります。
- 環境条件
- どのような状況下でフレコンバッグを使用するのか、環境に関しても考慮する必要があります。
大きく分けて屋内で使用するか、屋外で使用するかの2パターンに分けられる為、屋外で使用する場合は、耐候性(耐UV)を考慮する必要があります。
内袋の形状
- チューブ内袋
- その名の通り、筒状の内袋。
投入口から排出口まで、そのまま入れただけなので、充填物によっては、排出時に抜け落ちてしまう可能性があります。
フレコンバッグの大きさや排出機によってサイズは異なり、大体、直径がフレコンバッグの倍くらいの大きさで、投入口から排出口までの長さは1.5倍程度です。
- B/S(ボトルシェイプ)内袋
- 投入口からの形が瓶(ボトル)の形状によく似ていることから名付けられた内袋です。
チューブ内袋とは違い、上4カ所、又は上下8か所の角に外袋と一緒に縫製されたテープで固定し、フレコンバッグ内部で吊られた状態で装着する事ができる為、抜け落ちることを防ぎます。
近年では、この内袋を装着しているフレコンバッグが最も多いです。
- 隔壁付き内袋
- 四隅に隔壁がついており、充填物が流れ込むことにより、内袋内部に4つの支柱を作る形になります。
その支柱がフレコンバッグを支え、胴ぶくれを抑制し、フレコンバッグを四角形に保つ事に特化した内袋です。
- 玉シール内袋
- 玉シール加工を行うことで、底がドーム型になり、充填物が安定して排出しやすくなります。
又、シール部分が頑丈な為、ヒートシール加工より強く、外側からの湿気や内側からの流出を防ぎます。
※排出口をヒートシールで閉じる加工も可能です。
材質
- PE内袋
- PEでできた透明の汎用型内袋です。PEには、低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)があり、低密度ポリエチレンは、柔らかく伸縮性が良く、高密度ポリエチレンの場合は、分子が密になって硬くなるという特徴があります。
多くの製造工場には、独自の配合レシピがある為、購入者が指定することは、ほぼありません。
- アルミ内袋
- PE製より、防湿性や遮光性が非常に高い上、酸化防止、臭気防止など卓越したバリア効果を発揮し、外気や光に対して繊細な充填物に有効です。
- カーボン内袋
- 表面抵抗率:1.0×107Ω未満(Type-C用)
接地(アース)して作業をすることで、電位が300V以下になります。
但し、接地(アース)不良を起こすと簡単に火花放電を生じる為、取り扱いは要注意です。
上記以外のお悩みがございましたら、お問い合わせフォーム、又はお電話でお気軽にお問合せください。