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2022.08.31
更新:2023.2.20

> 9月1日は、防災の日。
> 非常時におけるライフハック  
> 災害時に必需品の水

9月1日は、防災の日。

災害時の避難9月1日は、防災の日。

毎年、全国各地で防災訓練などが行われています。防災の日は、8月末から9月の初旬にかけて台風の被害が多いと言う事で「災害への備えを怠らないように」と言う意味が込められ、1960年(昭和35年)6月11日の閣議で制定されました。

防災の日が9月1日に決まった理由は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災の日にちに因んでいます。

私が子供の頃、大正元年生まれの祖母に当時の事を聞いてみたところ「大阪でも、お昼前にゆらゆら揺れた」と言っていた事や記録に残っている被害の大きさから、相当な揺れが発生した地震と思われます。

地震や台風に限らず災害は、日常生活の中、突然発生するもの、予想しない普通の日に発生します。

その為、事前に防災グッズや非常食を備蓄したりしているご家庭もありますが、それに加えて非常時の為に準備しておきたいもの、知っておきたいことを調べてまとめてみました。

非常時におけるライフハック

水非常時、1人に対して1日あたり3リットル×3日分=9リットルの備蓄を推奨されていますが、夏場や長期の避難生活の中、水分を適切に取らないと怖いのは、脱水症状です。

人体の水分5%を失うと脱水状態になると言われていますが、一目見ただけで判断するのが難しいです。

そんな場合は、どの程度、脱水を起こしているのか尿の色で判別することが可能です(厚生労働省のページに判断表があります)。
また、簡易的な確認方法ではありますが、親指の爪の表面を反対の手の指で摘まんで押し、爪の色が白っぽい色から通常のピンク色に戻るまで、3秒以上掛かる場合は、脱水症状の可能性があります。

水分の摂取方法は、コップ一杯の水を少しずつ、時間を掛けて飲む事で、水の温度も体を冷やさない常温に近いものが推奨されています。

水分補給としてお茶やスポーツドリンクなどのジュース類を摂取される方がいらっしゃいますが、体が必要とする『水』ではなく、『水分』を摂取していることになるので、できるだけ『水』を積極的に摂取した方が良いです。

懐中電灯とラジオ

懐中電灯などのライトは、暗闇を照らすと言う意味で必需品ですが、人間は暗闇に長時間いると精神的に不安定になってしまう事を避ける意味でも必要となります。

ラジオは、ちゃんとした情報を得て、デマ情報に流されないようにするためです。

SNSを中心に情報社会となった昨今では誰でも気軽に情報を投稿できることもあり、情報が乱立して錯綜する可能性があります。

また、場合によっては、インターネット自体が使えなくなる可能性があり、ラジオの場合はラジオ局が機能している限り、情報収集をする事ができます。

加えてラジオ放送は、生放送の場合が多く、構成変更が容易な上、地域ごとにラジオ局が異なるので、地域密着の情報を放送できる為、必要な情報を収集し易くなります。

懐中電灯もラジオも最近では、手回し式でUSB充電が可能なものがあるので、1台あると非常に便利です。

資源ゴミ(新聞紙・ビニール袋・ペットボトル・牛乳パックなど)

資源ごみイラスト人間は、体温が奪われると危険な状態になるので、新聞紙とビニール袋は、体温を下がる事を防ぐ為に使用します。

新聞紙は、洋服の下に巻くだけで暖を取る事ができますし、広げて真ん中をくりぬき、二つ折りにすれば、ポンチョになる為、肩周りも温められます。
ビニール袋は、洋服の上から被って雨風を防ぐ事も可能です。

段ボール箱にゴミ袋を入れ、水を入れれば簡易の給水タンクとして使用できます(ゴミ袋は、できれば2枚重ねにした方が安心です)。

また、トイレの便器に被せた状態で使用すれば、使い捨ての簡易トイレの代わりになります。

その場合は、ゴミ袋の中にペット用のトイレシートや猫の砂、赤ちゃんのオムツなどを前もって入れておけば、吸水性があり臭いも抑えられます。

洪水が発生した場合、下水が逆流する事があるので、二重にしたゴミ袋に水を入れて水のう袋を作り、トイレの便器の中やお風呂やキッチンの排水溝に重石のように置けば、逆流を防ぐこともできます。

ペットボトルやポリ容器のトレイ、牛乳パックは、器として使用する事ができます。

特に撥水ラミ加工がされている牛乳パックは、角部分と底部分を利用し、細長く斜めに切ることで、スプーン(レンゲ)として使用する事ができます。

牛乳パックを使ったスプーン(レンゲ)の作り方

牛乳パック
写真のように底部分を十字(4等分)に分け、その延長線を斜めに細長く切る。
牛乳パック
切り抜くとこんな感じです。1つの牛乳パックで4つ作れます。
牛乳パック
ラミネートコーティングされた丈夫な紙なので、液体も大丈夫です。

非常食

非常食一般的には、長期保存可能な缶詰などを3日分準備する様に言われています。
しかし、比較的に糖質が多い食品に加え、避難所でもおにぎりやパンが配られる事が多いので、長期保存が可能なプロテインバーの保管もお薦めします。

それ以外には、ビタミン剤などがあれば、尚、栄養が偏りづらくなります。

靴・杖や長い棒状のもの

室内外問わず、ガラスなどが割れた所を歩く場合に備えて、必ず靴を準備した方が良いです。

洪水などが発生した場合は、濁った水の中を歩く可能性もあるので、足を保護する為にも必要になります。

用意する靴は、運動靴やスニーカーなどで、サンダルや長靴は適しません。
サンダルは、水の中で脱げてしまう場合があり、長靴は、水が中に入ってしまい、歩きづらいのと足を冷やしてしまうので避けた方が良いです。

資源ごみの所でも書いた様に体温が奪われると危険な状態になる為、ビニール袋を履いてから靴を履けば、水に濡れる事も防げます。

また、洪水になるとマンホールや側溝のフタが外れてしまう事があり、その状態に気づかずに歩くとマンホールに落下する恐れがあります。
杖や長い棒などで安全に歩ける所を探り、足元を確かめながら歩行する事で事故を防げます。

災害時に必需品の水

非常用に1人あたり3リットル/日の水を準備する様に言われていますが、この量には衛生面と生活面での使用分が含まれています。

しかし、実際に一日に使用している水の量をよく考えてみると、シャワーなどを1分間使用するだけでも約12リットルと言う水量なので、想像以上に水をたくさん使用していることに気づきます。

そう考えると1人あたり3リットル/日と言うのは、決して多い訳ではないと言う事が分かります。

その為、台風が接近した時や災害発生時、水道が通常通り供給されている場合は、万が一に備えて、お風呂の湯船に水を張ったり、ポリ容器などに水道水を貯めることが推奨されています。

又、お風呂の残り湯は、次回、お風呂を沸かすまで残しておくこともお薦めです。

飲料水としては、適さないですが、トイレの排水や洗濯などで使用する事ができます。

日本の水道水については、水道法に基づく厳しい水質基準の検査がされ、殺菌がされているので飲んだり長期保存したりする事が可能です(基準値未満の不純物などが気になる場合は、10分以上煮沸すれば除去できますが、殺菌効果がなくなるので長期保存はできなくなります)。

厳しい基準で水質管理を行っている国は、世界でも一握りしかなく、その中でも日本の水道水はもっとも厳しい管理基準が設定されています。

しかし、災害時に断水と言う状況になった場合、最も大切なライフラインの水道も止まってしまいます。
その場合は、各自治体から供給される水を待つしかありません。

断水した地域の規模にもよりますが、給水車での供給にも限界があり、水をもらうために長蛇の列に並ぶことになります。

実は、この状況を2011年(平成23年)の東北大震災の際、弊社のいわき工場の従業員たちが経験しました。

その様な時に何か力になれることが無いかと様々な事を試案していた大阪の石津工場が考え出したのが、当時、農業で野菜を運ぶために使用されていた組立式輸送パレットで水を運ぶと言う方法でした。

水を安全に運ぶために試行錯誤され、輸送パレットに給水用の内袋を付けた「ホリフトウォーター」が完成しました。

現在では、地元の小学校を中心に全国各地の自治体で緊急時に備え、保管して頂いております。

ホリフトウォーター

ホリフトウォータータンク内の専用の袋には、約1tの水を給水する事ができ、大人2人でおそよ5分で組み立てることが可能です。

国内各地の自治体にて備蓄頂いており、2016年の熊本地震の際などで使用されました。

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